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荒川ナッシュ 医

Ei Arakawa-Nash “Here Comes a Cohort, Through the Wind Tunnel”, performance at Taka Ishii Gallery Viewing Room, Jul 7, 2023. Photo: Ryuta Seki

荒川ナッシュ医は1998 年よりニューヨークを拠点に活動するパフォーマンス作家。2019年よりロサンゼルス在住。そのパフォーマンスは現代美術作家や美術史家をはじめとする、多彩な人々との共同作業により生まれる。彼らが演者としてパフォーマンスに参加することもあれば、彼らの作品そのものがパフォーマンスに登場することもある。 荒川はまた、観客を即興的にパフォーマンスに巻き込むことによって、観客を受動的な鑑賞者から積極的な行為の主体に転化し、演者と観客との間の境界を無効にする。西洋近代思想における個人主義を基盤とする現代美術において荒川は、他の作家らとの共同作業と観客との共同作業の交差する点を自身の作品とすることで、「私」という主体の檻から作品を解放することを企図している。

主なパフォーマンスおよび展覧会に、タービン・ホール、テート・モダン(ロンドン、2021年)、アーティスツ・スペース(ニューヨーク、2021年)、ホノルル・ビエンナーレ(2019年)、Kunstverein für die Rheinlande und Westfalen(デュッセルドルフ、2018年)ミュンスター彫刻プロジェクト(2017年)、ルートヴィヒ美術館(ケルン、2017年)、ベルリン・ビエンナーレ(2016年)、光州ビエンナーレ(2014年)、ホイットニー・ビエンナーレ(ニューヨーク、2014年)、カーネギー・インターナショナル(ピッツバーグ、2013年)、ニューヨーク近代美術館(2012年)などがある。

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