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ヴァイオレット・ホプキンス
Violet Hopkins  "lux, lumen"

5月23日(金)− 6月28日(土), 2008

"Prisms & Cobras", 2008 "Couple with Coruscation", 2008 "You Will Write", 2008
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gallery.soraでは、ヴァイオレット・ホプキンスの日本初個展を開催致します。カリフォルニア・インスティテュート・オブ・ジ・アーツ(MFA)を卒業し、ロサンゼルスを拠点に活動するホプキンスは、近年では、バリス・ヘルトリング(パリ、2007年)、スチュアート・シェーブ/モダン・アート(ロンドン、2006年)、ザ・ルーベル・ファミリー・コレクション(マイアミ、2006年)など数多くの個展、グループ展に参加しています。また2007年には、アート・プロダクション・ファンド・ジヴェルニー・レジデンシー・プログラム(パリ)に参加しています。

ホプキンスは色彩の意味を追求しています。大小のドローイングでは、自然の造形が、ときに具象として、また多くの場合は婉曲な抽象として描かれています。これらの造形は視覚的な面白さのみならず、配色に意味づけがされている点が興味深いといえます。過去の展覧会で、ホプキンスはさまざまな風景や人物を描写してきました。それらの表現からは、造形の過程と方法論とともに、描かれる要素、色彩に与えられた機能や意味が伝わってきます。

本展で発表される新作においては、目、涙、および反射に焦点があてられています。これらの作品は、描かれた対象の内面が写し出されるとともに、作品の内側から外の世界を見つめているかのような印象を与えています。新作のペインティングおよびドローイングは、「写真」というメディアについて語ると同時に、「なぜ泣いているのか」見る者には理由のわからない涙と描かれた像の反射による視覚的実験をも表現しています。

展覧会では、2点の大サイズの作品に加え、イメージを色相順に連続投射するスライド作品を展示いたします。新作を含むホプキンンスの作品の核心になっているのは、自然な行為であると同時に力強く、開かれた現象としての「見る」こと、そして像について考察し、さらには色彩の意味を通じて世界を見ることに対する喜びであるといえます。

この機会に是非ヴァイオレット・ホプキンスの作品をご高覧くださいませ。