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バンクス・ヴァイオレット / ガーダ−・アイダ・アイナーソン
Banks Violette / Gardar Eide Einarsson

10月21日(土) - 11月18日(土)

"For Steven Parrino (Dark Matter)/FTW" 2006
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gallery.sora.では、10月21日(土)より、バンクス・ヴァイオレット / ガーダ−・アイダ・アイナーソンの日本初個展を開催いたします。ヴァイオレットはノルウェー生まれ、アイナーソンはアメリカ生まれのニューヨークを拠点とするアーティストです。どちらの作家も、これまで多数の主要な美術館で個展を開催しています。ヴァイオレットは、ホイットニー美術館(2005年、ニューヨーク)、ボイマンス美術館(ロッテルダム)、ミグロス美術館(チューリヒ)、MUSAC(カスティーヤ&レオン現代美術館、スペイン)(以上全て2006年)にて個展を開催し、アイナーソンは、ホワイトチャペル・プロジェクト・スペース(2003年)、クンストヴェルケ・ベルリン(2004年)、クンストハ−レ・ベルン(2005年)での展覧会にこれまで参加しています。

2人展となる今回の展覧会では、2人のアーティストに共通する審美的アプローチを、異なる視覚言語とユニークな表現方法で発表致します。バイオレットは、これまでにマルチプルの彫刻、ペインティング、ドローイングを制作し、インスタレーションには音響を取り入れています。アイナーソンは、ペインティング、壁にテキストの作品、彫刻を制作しています。また、彼は、1970年代の連続爆弾魔、セオドア・ジョン・カジンスキー、別名「ユナボマー」が主人公の舞台「シップ・オブ・フールズ」をスイス・インスティテュート(2006年、ニューヨーク)にて上演しています。

2人のアーティストは、サブカルチャーの記号、パンク、デスメタルなどの破壊分子を引用したイメージを、ニュートラルな空間として認識されているギャラリーに展示することにより、イメージの意味の複雑さをより増幅させています。また、どちらも介在するイメージが「誤読」されたときに現れる可能性に興味を抱いています。例えば、デスメタルのステージへの応答やそれへの参加としての儀礼的殺人など。

バックグラウンドの異なるアーティスト同士が同じテーマを噛み合わせるとき、必然的に相違が生まれます。この展覧会は、生じる相違をドローイングによって対話させる試みです。この対話は、観客がギャラリーを立ち去った後に、なんらかの狂信的な行動をうながすような複雑さを、それぞれの作品に対して与えているのです。