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ジャデ・ファドジュティミ

Jadé Fadojutimi, “A Bellyful”, 2019, oil and acrylic on canvas, 180 x 160 cm © Jadé Fadojutimi / Photo: Kenji Takahashi

ジャデ・ファドジュティミは1993年ロンドン生まれ。現在も同地を拠点として活動。スレード美術学校(ロンドン)で絵画を学んだ後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)にて修士課程修了。彼女の芸術的実践には、自己のアイデンティティと自分が身を置く環境への問いかけが常に存在します。アニメやサウンドトラック、ビデオゲーム、ファッションといった、自身が関心を向けるものとそれらが想起させる記憶や経験に注意深く意識を払うことで、自己を形作るものへの手がかりを手繰り寄せます。アイデンティティは移り変わりやすく流動的な性質であること、自身の思考や感情、記憶がどのように自分自身を形成しているかということに絶え間なく疑問を投げかけ、ペインティングという行為を通して、自己と向き合い、自己を解放します。豊かで鮮やかな色は広範な濃度と透明性を帯び、大小さまざまなストローク、点描、記号、形、質感をもって画面を埋め尽くし、具象と抽象を行き来する、エネルギーに満ち溢れた感情の風景を出現させます。

近年の主な展覧会に、WHAT MUSEUM(東京、2022、2023年)、The Hepworth Wakefield(ウェイクフィールド、2022年)、ICAマイアミ(2021年)、The Columbus Museum of Art(コロンバス、2021年)など。主な国際展に、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2022年)、リバプール・ビエンナーレ(2021年)など。メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、ボルチモア美術館、The Hepworth Wakefield(ウェイクフィールド)、ICA マイアミ、テート美術館(ロンドン)、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)などが作品を収蔵。

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