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桑山 忠明
桑山忠明は1932年名古屋生まれ(2023年没)。東京芸術大学日本画科を卒業後1958年に渡米し、その後ニューヨークで制作活動を継続。初期は日本画の顔料や和紙を用いた作品を制作していたが、1961年のグリーン画廊(ニューヨーク)での個展以後はアクリル絵画による単色の幾何学的形体を組み合わせた平面作品に移行し、60年代、70年代のアメリカにおけるミニマリズムを牽引。絵画から離れていくかのように表現者としての主観を表すことなく、純粋な芸術および芸術体験を志向した作品は国際的に高い評価を得ている。
これまでにミース・ファン・デル・ローエ・ハウス(ベルリン、2021年)、神奈川県立近代美術館 葉山(2012年)、国立国際美術館(大阪、2011年)、金沢21世紀美術館(2011年)、 名古屋市美術館(2010年)、ルペルティヌム近代美術館(ザルツブルグ、2000年)、川村記念美術館、千葉市美術館(いずれも1996年)、北九州市立美術館(1985年)などで個展を開催。また、「表面、支持体、プロセス:グッゲンハイム・コレクションによる1960年代のモノクローム」グッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2011年)、「ザ・サードマインド:アジアを見つめるアメリカの作家たち1860-1989」グッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2009年)、「戦後日本の前衛美術」サンフランシスコ近代美術館他(1995年)、「色彩の形体」アムステルダム市立美術館(1966-67年)などのグループ展に参加。主な作品収蔵先にグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ニューヨーク近代美術館、オルブライト=ノックス美術館(バッファロー、ニューヨーク)、ベルリン国立美術館、チューリッヒ構成美術・具象絵画財団、東京国立近代美術館、国立国際美術館(大阪)などが挙げられる。