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トーマス・デマンド

"Temple 54", 2015, framed pigment print, 126.3 x 162.2 cm © Thomas Demand, VG Bild-Kunst, Bonn / JASPAR, Tokyo

トーマス・デマンドは、多くの場合主要メディアから引用した歴史的・社会的事件の記録写真・映像を基に、着色紙や段ボールを使用してその現場を実物大の模型で再現し、それを再び撮影した、まるで事件現場をのぞき込むかのような大型の写真・映像作品で知られている。イメージの力・装置性を検証するデマンドの作品はまた、現実を伝える手段であるイメージが報道やインターネットを通じて瞬時に世界中に配信されることで、それ自体がまるで現実そのものであるかのように振る舞い、現実が撮影されたイメージによって支配される近年の状況を巧みに示唆する。

1964年ミュンヘン生まれ。現在ベルリンとロサンゼルスを拠点に活動。近年の主な個展として、ロサンゼルス・カウンティ美術館(2014年)、東京都現代美術館(2012年)、新ナショナル・ギャラリー(ベルリン、2009年)、CCA北九州(2008年)、プラダ財団(ヴェネチア、2007年)、サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン、2006年)、ニューヨーク近代美術館(2005年)、サンパウロ・ビエンナーレ(2004年、ドイツ館代表)、カルティエ現代美術財団(パリ、2000年)、主なグループ展としてヴェネチア国際建築展(2010年、2008年)、「ヴィデオを待ちながら:映像、60年代から今日へ」 国立近代美術館(東京、2009年)、光州ビエンナーレ(2008年)、「ドイツ写真の現在 – かわりゆく「現実」と向かいあうために」 国立近代美術館(東京、2005年)、ヴェネチア国際美術展(2003年)などが挙げられる。

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