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ゲイリー・ウィノグランド

ゲイリー・ウィノグランド「New York」 c.1963年 1970s、ゼラチン・シルバー・プリント

1928年ニューヨーク生まれ(1984年没)。 第二次世界大戦中空軍に所属していた時期に写真を始め、1947年にニューヨーク市立大学で絵画を、1948年にはコロンビア大学で絵画と写真を学ぶ。その後1952年頃からフリーランスの報道写真家兼広告写真家として、『ライフ』『ルック』を中心に多くの雑誌の仕事をする。その後、ロバート・フランクらの影響を受け、プライヴェートでニューヨークのストリート写真を撮影するようになる。 自身が“なにが撮られたのかということが重要なのではない。撮影されたものがどのように見えるかが問題なのだ”と語るように、従来の記録のためのドキュメント写真ではなく、パーソナルな視点から身の回りの社会風景を撮影した。1960年代以降の新しい写真動向を決定付けた重要な写真展である、1966年に開催された「Toward a Social Landscape」展(ジョージ・イーストマン・ハウス、ニューヨーク)にリー・フリードランダー、デュアン・マイケルスらと出展。さらに1967年に開催された「New Documents」展(ニューヨーク近代美術館)にもダイアン・アーバスらとともに選出され、その後のアメリカ写真界をリードしたコンテンポラリーフォトグラファーズの一人として注目を浴びる。主な写真集として、『The Animals』(1969年)、『Women Are Beautiful』(1975年)、『Public Relations』(1977年)など。