EXHIBITIONS

クサナギシンペイ 「水と水とが出会うところ」

会期:2013年1月25日(金) – 3月9日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー京都
オープニング・レセプション:2013年1月25日(金) 18:00 – 20:00

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タカ・イシイギャラリー京都では、2013年1月25日(金)から3月9日(土)までクサナギシンペイ「水と水とが出会うところ」展を開催致します。

何処でもない場所は、何処でもある。英語で「何処でもない場所」を表す”NO WHERE”は、空白を少しずらすだけで”NOW HERE”、つまり今いる「ここ」となる。
清澄でも白河でもない駅は、同時に清澄でもあり白河でもあり、階段を上がって出口を出れば、僕の生まれた町にも、知らない誰かの住むどこかの街にも通じている。そんなどこでもない/どこでもある場所にあえて留まり続けることは、はたして可能なのだろうか。

クサナギシンペイ

クサナギは、月刊誌『エクラ』(集英社刊)の誌上にて2007年秋から5年間に渡り、宮本輝氏の連載小説『水のかたち』に添えて、その小説の舞台である清澄白河周辺の風景や植栽などの絵を毎月1枚ずつ発表してきました。『清澄界隈』(求龍堂刊)はこれらの原画を中心にクサナギ自身が綴った文章を織り込んだ初の画文集として出版されます。

書名:『清澄界隈』
著者:クサナギシンペイ
仕様:A5判、176頁、カラー図版61点
デザイン:佐々木暁  出版:求龍堂 http://www.kyuryudo.co.jp/

本展は、求龍堂より出版されるクサナギシンペイ画文集『清澄界隈』の刊行を記念して、本の原画およそ60 点に加え、展覧会のために新たに描いたペインティング作品(キャンバスにアクリル)を展示致します。絵画制作の傍ら書籍の装丁画なども多く手がけるクサナギが、一見バラバラに見える自身の二つの活動を清澄白河という街に重ね合わせ、そこに通底するなにかに目を凝らします。

【クサナギシンペイ 略歴】
1973年東京生まれ。最近の主な展覧会として、「project N 45 クサナギシンペイ展」(東京オペラシティアートギャラリー, 2011)、「現代美術の展望:VOCA展2011 -新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館, 2011)、「Towing Voyage」(Altman Siegel Gallery S/F, サンフランシスコ, 2009)などが挙げられる。