EXHIBITIONS
第一回 前橋国際芸術祭 2026 連携企画 「スモール・アーキテクチャーズ: 光、空隙、都市」
会期: 2026年9月19日(土) – 10月27日(火)
会場: タカ・イシイギャラリー 前橋
第一回 前橋国際芸術祭 2026の初開催に際し、タカ・イシイギャラリー 前橋では、グループ展「スモール・アーキテクチャーズ: 光、空隙、都市」を開催いたします。本展では、写真作品、建築ドローイング、マケット、そしてモダニズムを代表する椅子の数々を一堂に展示いたします。まえばしガレリア(平田晃久建築設計事務所設計)が本展の会場となったのも、前橋で進みゆく創造的なまちづくりと呼応するものです。ギャラリー内では、それぞれの作品が平田晃久による構造的なキャノピーや、それを取り囲む都市と対話しながら、独自の「小さな建築」を形作ることを通して、建築が物理的な構造であるだけでなく、光、空間、人の存在によっても形成され得る在り方を探ります。
本展では、光学現象、構造の不在、現代都市の心理的なグリッドを通して、建築空間を新たに捉え直す3名のアーティストの作品を紹介します。宮本隆司の「ピンホール直島」は、カメラ・オブスクラを用い、光によって周囲の風景を反転させて室内の壁面に投影することで、建築そのものを光学装置へと変え、空間の変容を実物大で生み出します。畠山直哉の「アンダーグラウンド / リバー」シリーズが東京の下水道や暗渠化された渋谷川といった地下に潜む空間を探る一方、同じく畠山の「無題 / 大阪」は、用途を転換された大阪球場を高所から捉えています。両作品は、都市景観の中で見過ごされてきた間隙と、都市が新陳代謝を続ける動的な過程を浮かび上がらせます。ダン・グラハムは、代表作である写真エッセイ「Homes for America」とパビリオンのプロトタイプ「Model C」を結びつけることで、建築による統制をめぐる自身の50年以上にわたる人類学的な取り組みを明らかにします。郊外住宅のピクチャーウィンドウから湾曲したハーフミラーガラスへと展開することで、グラハムは受動的な見る行為を、鑑賞者が見ると同時に、見る姿を見られる相互作用の循環へと変えました。それは、2022年に亡くなる以前、彼がまず紙上に記録した構想を、身体的な経験として実現するものでした。
この対話に構造的な見取り図を与える平田晃久の「Tree-ness House」のドローイングは、堅固なコンクリートの箱が幾層にも重なるテラス、空隙、有機的な開口部へと解体されていく概念的な地図として機能し、まえばしガレリアそのものへと連なる設計思想の系譜を解き明かします。
会場各所に配されたモダニズムの椅子は、家具を、建物と人間の身体が出会う、建築における最小かつ最も親密な単位として捉えます。ジャン・プルーヴェの「デモンターブル」と「スタンダード」は、中空の鋼板によって軽量性と効率性を実現し、ピエール・ジャンヌレの「ライブラリーチェア」と「イージーチェア」は、ル・コルビュジエによるチャンディーガルの美学を反映しています。さらに、シャルロット・ペリアンの木を削り出した「タブレ スツール」、リナ・ボ・バルディの有機的な「デッキチェア」、マルセル・ブロイヤーによるスチールとラタンを組み合わせた透過性のあるバウハウスの家具、そしてルイス・バラガンとクララ・ポーセットによる住空間のためのデザインへと広がります。これらの作品は、空間のデザインがいかに人間の経験を絶えず形づくり、受け止め、媒介しているかを物語っています。
本展は「第一回 前橋国際芸術祭 2026」との連携企画として開催されます。ご入場には、同芸術祭のパスポートのご提示が必要です。
前橋国際芸術祭 2026パスポート詳細はこちら
【第一回 前橋国際芸術祭 2026】
会期: 2026年9月19日(土) – 12月20日(日)
会場: 前橋市内
開場時間: 10:00 – 18:00(最終入場17:30)
閉場日: 期間中の水曜日
詳細はこちら
※9月23日(祝・水)は開場、翌日9月24日(木)は振替閉場です。
※「前橋まつり」開催期間の10月10日(土)、11日(日)は、混雑対応のため一部会場を閉場する場合がございます。
※一部のパブリックアートなどは、いつでもご覧いただけます。
※会場により閉場日が異なる場合があります。詳しくは作品ごとの公開日をご確認ください。


