EXHIBITIONS

五木田智央 「Lush Life」

会期: 2026年6月27日(土) – 7月25日(土)
会場: タカ・イシイギャラリー 六本木、京橋
オープニング・レセプション: 6月27日(土)17:00 – 19:00(六本木)

タカ・イシイギャラリーは、6月27日(土)から7月25日(土)まで、五木田智央の個展「Lush Life」を六本木と京橋にて開催いたします。タカ・イシイギャラリーでは4年ぶり7回目の個展となる本展では、最新作の絵画作品を発表いたします。

展覧会タイトルの「Lush Life」は1961年にビリー・ストレイホーンによって制作された楽曲でもあり、同年ジョン・コルトレーンは同タイトルのアルバムをリリースし、ジャズのスタンダードナンバーとして多くの音楽家に長く演奏されてきました。ジャズのスラングでは「飲んだくれ人生」や「酒浸りの日々」など、「豊かな人生」とは別のことなるニュアンスを持ち、抒情的に歌い継がれ、人それぞれの記憶に残る忘れがたい風景や心情を表す詩的な解釈のできる表現としても知られています。

五木田はこれまで白黒作品では主に木炭やアクリルガッシュ、カラー作品ではパステルやアクリル絵の具を用いて制作してきましたが、本展「Lush Life」では昨年から再び取り組み始めた油彩作品を初公開いたします。ダークな色調と幅広い陰影で、日常の身近なモチーフのベッドや椅子などを配置した空間にデフォルメされた人物をきわめてシンプルに構成し、シュールな異空間を創り出しています。曖昧な表情や謎めいた登場人物や場面、想像上の不思議な生き物、幻想的な景色、有機的な筆致の抽象画、自画像やどこかユーモアのエッセンスの光る作品にいたるまで多様な実践は絵画の豊かな有り様を示しています。作品の魅力は時代を超越した共通の感性を通じて鑑賞者とつながると同時に、これらの想像の世界は時として私たちの中にある共通の認識を軽々と越えていくかのようです。作家は本展の作品制作が進むにつれて次第に自然と暗い色調の作品が増えていったと述べています。今回の展示作品に共通して、作品の多くは現在の不安な世界情勢を映し出したかのような暗い空気感をまとっています。人間の心の深淵を描いた作品群は、対象への思索と称賛の眼差しとともに繊細かつ卓越した画力で表現され、人間の根底にある生きる力や光を静かに照らしています。

五木田智央は1969年東京生まれ、同地を拠点に活動。90年代後半に鉛筆、木炭やインクで紙に描いたドローイング作品で注目を集め、2000年に作品集『ランジェリー・レスリング』を出版。ニューヨークでの展覧会を皮切りに、これまで国内外で多数の個展を開催。2012年にDIC川村記念美術館にて開催された「抽象と形態:何処までも顕れないもの」展に参加し、2014年には同美術館にて個展「THE GREAT CIRCUS」を開催。近年の個展に「PEEKABOO」東京オペラシティアートギャラリー(2018年)、「Get Down」ダラス・コンテンポラリー(2021年)、「GUMBO」ICAミラノ(2024年)などがある。『シャッフル鉄道唱歌』天然文庫刊(2010年)、『777』888ブックス刊(2015年)、『Holy Cow』タカ・イシイギャラリー刊(2017年)、『PEEKABOO』公益財団法人 東京オペラシティ文化財団刊(2018年)、『MOO』タカ・イシイギャラリー刊(2021年)、『Diary』888ブックス刊(2022年)などの作品集、展覧会カタログを出版。

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