EXHIBITIONS
オスカー・ムリーリョ 「Anterior Chambers」
会期: 2025年3月21日(金) – 4月26日(土)
会場: タカ・イシイギャラリー 京都
パフォーマンス: 3月20日(木)23:45
オープニング・レセプション: 3月21日(金)11:00 – 13:00
私はいま故郷に戻ってきたー
学び、親密さ、友情…そして共有の新たな経験。
集合的な闇、時間、歴史。経験されたこと。和解のための組織、信号装置、復活…再生。
《前房》。
眼球構造のうち角膜と虹彩の間にあるもの。房水と呼ばれる液体。前房は加齢や外傷によって狭まったり塞がったりする。そうして、視力が失われていく。
このイメージは、長年にわたるムリーリョの活動の多くに関連しています。例えば、2024年夏にテート・モダンで発表された大規模な参加型インスタレーション《The Flooded Garden(浸水した庭)》と同時期に制作された作品群は、洪水、流れ、水のモチーフを探求しています。視力の喪失という概念もまた、ムリーリョが継続して探求してきたものであり、「社会的白内障」というタイトルを用いた作品も制作しています。
オスカー・ムリーリョは、1986年コロンビアのラ・パイラ生まれ。現在同地を拠点に活動。 2007年英国ウェストミンスター大学で美術の名誉学士号を取得、2012年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの修士課程修了。2019年、ターナー賞を他3名のアーティストと同時受賞。近年の主な個展に、テート・モダン(ロンドン、2024年)、WIELS(ブリュッセル、2024年)、セラルヴェス現代美術館(ポルト、2024年)、The Javett Art Centre at the University of Pretoria(プレトリア、2023年)、森美術館(東京、2021年)、アスペン美術館(2020年)、クンストフェライン・ハンブルク(2019-20年)、ケンブリッジ大学ケトルズヤード(2019年)、K11アート・ミュージアム(上海、2019年)、ハウス・デア・クンスト(ミュンヘン、2017-18年)、ヤラト現代美術センター(バクー、2016 -17年)など。「JAZZ」クンストハレ・ヴィーン(2024年)、「To Begin Again」ICAボストン(2024年)、「Sonsbeek 20-24: Force Times Distance」(アーネム、2021年)、「The Space Between Classrooms」スイス・インスティテュート(ニューヨーク、2021年)、「Ruth Ewan & Oscar Murillo」ヨークシャー彫刻公園(2019年)、「Collision / Coalition」ザ・シェッド (ニューヨーク、2019年)、「We don’t need another hero」第10回ベルリン・ビエンナーレ(2018年)、シャルジャ・ビエンナーレ13(2017年)、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ(2015年)などの国際展やグループ展に参加。