EXHIBITIONS

村瀬恭子 「Emerald」

会期:2008年6月28日(土) – 7月26日(土)

タカ・イシイギャラリーでは、6月28日(土)から7月26日(土)まで、ドイツのデュッセルドルフを拠点に活動を続ける村瀬恭子の2年ぶりとなる新作展「Emerald」を開催致します。ギャラリーで6回目の個展となる本展では、新作ペインティング約10点を展示致します。

村瀬恭子は、初期より少女の姿を描き続けてきました。
部屋から外の様子を恐々と伺っていた少女はいつしか扉を開き外へと歩み出します。
あるときは水のなかで身体の浮遊感を愉しみ、
あるときは森のなかへと場所を移し、枝を潜り抜け、ときに立ち止まりながら。
そして今も歩みを続ける彼女はどこで何に出会うのでしょうか。
正路佐知子(村瀬恭子展「セミとミミズク」ヴァンジ彫刻庭園美術館プレスリリースより引用)

インドでのグループ展「消失点-日本の現代美術」(ニューデリー国立近代美術館、2007)への参加や、壁一面に描いたウォール・ドローイング作品やペインティング等を発表した展覧会「セミとミミズク」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、2007)の開催を経て、村瀬恭子作品は国内外を問わず一層評価が高まりつつあります。

今回の新作においては、浮遊感や透明感といったこれまでの村瀬作品の特徴を残しつつも、より鮮やかさと力強さを増した筆致が、見る者を少女の歩行と共に作品世界に強く引き込むかのようです。独特の構図と色彩をもって見るものに感覚の変容を促すような最新作を是非ご高覧ください。