会期：2007年7月27日（金） – 8月25日（土）

タカ・イシイギャラリーでは、7月27日（金）から8月25日（土）まで、森山大道個展「ハワイ」を開催致します。1960年代後半、『にっぽん劇場写真帖』（1968年）を発表。「アレ、ブレ、ボケ」という言葉で形容されるような荒々しい映像を提示し、それまでの写真概念を根底からくつがえすラディカルな表現で登場した森山大道は、以降『写真よさようなら』（1972年）、『光と影』（1982年）、『Daido hysteric』（1993-97年）、『新宿』（2002年）等の発表により、日本の写真界に大きな衝撃を与え続けてきました。

近年では、ドイツ写真協会による文化功労賞を受賞（2004年）。主要な美術館での回顧展には、「Daido Moriyama: Stray Dog」サンフランシスコ近代美術館（1999年）、「光の狩人 森山大道 1965-2003」島根県立美術館、「DAIDO MORIYAMA」カルティエ現代美術財団（2003年）、Centro Andaluz de Arte Contemporaneo（2007年3月　セビリア、ドイツ写真協会への巡回2007年9月　ケルン）、などがあります。

三年まえ、ふと、ハワイを写して本にしたい、という直感が来た。
それは、ぼくにとって、思いもよらないひらめきだった。そして、五たび通い、
もうすぐ、”ぼくのハワイ”が写真集になる。
ハワイはぼくに、沢山の記憶を覚醒させてくれた。波の記憶、森の記憶、虹の記憶、
星の記憶、そして闇の記憶を、、、。
森山大道

「観光に行きたいとは思わないし、興味もない、でもずっと長い間気がかりだった」ハワイ。
「モノクロでハワイを撮る」ことを唯一決めて撮りためたハワイは、あてのない旅、未知の街に遭遇するときの彷徨の視点、森山の原点ともいえるまなざしが強くあらわれています。
8度目の個展となる本展では、2004年から2007年にかけてハワイで撮り下ろした森山大道による最新作品約70点を発表致します。森山大道の最新作品を、是非この機会に合わせてご高覧くださいませ。

写真集刊行：『ハワイ』森山大道　月曜社刊（7月末発売予定）
A４版変型、400頁　掲載作品：270点（予定）

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