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立花英久塑像展 「僕はなぜ目を閉じてしまったのか」 -レアリテと僕との間で ⑩ -

会期:2012年9月15日(土) – 10月13日(土)
同時開催:佐伯洋江 展 9月7日(金) – 10月13日(土)

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タカ・イシイギャラリー京都では2012年9月15日(土)から10月13日(土)まで、立花英久の新作展を開催致します。

ものを作るのは、父と母からもらった左右の手である。父は左、母は右、といつのころからか、かってに決めつけていた。
今年の五月に、父がいなくなってしまった。離れてくらしていたせいもあるが、しばらくはぴんとこなかった。けれども、ものを作りはじめてみると不意に手が止まってしまうのだった。ああ、ほんとうに父はいなくなってしまったのだな、と思いあたって、手は止まっているのだった。

立花英久

立花英久の作品は、土を捏ねて作る素焼から木彫まで、素材や手法が変化しながらも一貫した佇まいが印象に残ります。触ってみたときに手に伝わる感覚、長く伸びた像の影、その不思議な表情は、向かい合う人の気持ちに寄り添ったり遠のいたり、それぞれの心の像と結びついていくかのようです。このシリーズの発表は10回を超え、一つの節目を迎えた立花英久塑像展をぜひご高覧ください。

【立花英久 プロフィール】 1962年 広島県広島市生まれ。彫刻家、演出家。
主な展覧会歴

2009年 「さよならさよならきみの僕」-レアリテと僕との間で- サボア・ヴィーブル(東京)
「応答せよ、応答せよ、と僕らはそれでも呼び続ける」-レアリテと僕との間で②- サボア・ヴィーブル
2010年 「サイハテ」-レアリテと僕との間で③- サボア・ヴィーブル
「立花英久の塑像展」あまねや工藝店(福岡)
2011年 「カナシミ」-レアリテと僕との間で④- サボア・ヴィーブル
「どうぞ先に行ってください 私はこのままこうしていたい」-レアリテと僕との間で⑤- 東青山(東京)
「アイオイ」-レアリテと僕との間で⑥- アンカレット(広島)
2012年 「東京」-レアリテと僕との間で⑦- サボア・ヴィーブル
「ある夏の日 あなたは突然、」-レアリテと僕との間で⑧- 東青山
「フラニー」-レアリテと僕との間で⑨- アンカレット