EXHIBITIONS

登山博文 「部屋|光」

会期: 2017年7月1日(土) – 7月29日(土)
会場: タカ・イシイギャラリー 東京
オープニング・レセプション: 7月1日(土)18:00 – 20:00

タカ・イシイギャラリー東京は、7月1日(土)から7月29日(土)まで、登山博文の個展「部屋|光」を開催いたします。タカ・イシイギャラリーにおいて4年ぶり2度目の個展となる本展では、2点組の作品を中心に、合計8点のペインティング作品を発表いたします。

登山はこれまで一貫して、線や面、色彩、さらには描き方や描く順序など、絵画を構成するさまざま要素を可能な限り純化させることで成立する絵画を追求してきました。矩形の画面に空間性を与える「水平」(稜線)、「垂直」(空間の境界)、「斜め」(光や斜光)といった、もっとも簡潔な要素がつくる謹厳さのなかに、登山が「空き間」や「余り」と呼ぶ白地の部分が動きを与え、絵画空間に余裕や豊かさを与える「揺らぎ」をもたらします。登山の作品は、限りなく少ない関数へ還元された絵画でありながら、同時に多様な解釈を許容する寛容さを備えています。

今春より登山は、複数の絵画を1組の作品とする新たな試みを始め、今回の個展においても、同一サイズの絵画を左右に配した組作品を2点展示いたします。また今回、展示空間に差し込む自然光を作品の構成要素の一つとして重視しています。これまで画家と絵画の関係、すなわちタブローの内部を丹念に検証してきた登山の視点は、絵画と外界が互いにどう影響を与え合うかという、タブローの外部へと拡張しています。新たな作品の展開を予感させる登山の最新作を、是非この機会にご高覧ください。

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