EXHIBITIONS

クサナギシンペイ 「アイデス」展

会期:2009年6月19日(金) – 7月25日(土)
オープニング・レセプション:6月19日(金)18:00 – 20:00

タカ・イシイギャラリー 京都では、2009年6月19日(金)から7月25日(土)までクサナギシンペイ展を開催致します。

「西瓜糖と鱒からとれる液を、ある特別な草の葉といっしょに混ぜると、やがてそれは、わたしたちがこの世を照らすために用いる、すばらしい油になる。」 (Richard Brautigan “In Watermelon Sugar”)

クサナギシンペイは、1973年東京生まれのアーティストです。初期作品の多くは、紙に描いたドローイングや木のパネルにいろいろな画材を用いて描くスタイルで制作してきました。ここ数年は、主にアクリル絵具や色鉛筆を使ってキャンバスに描いたペインティング作品を中心に発表しています。クサナギの作品は見る者になにかを想起させる一方で、ひとつのイメージに集約されない広がりをもっています。

作品が少しずつ変化を見せはじめたのは、アーティスト・イン・レジデンスのためウィーンに滞在した2005年のことです。これまで描いてきた物語性を帯びた具象的な世界に、色鮮やかな光の粒子のようなアブストラクトな表現が現れはじめました。ウィーンから帰国後の2006年には、Bank ART Studio NYK(横浜)のプログラムに参加し、「オープンスタジオat Bank ART Studio NYK」 展において、これまでのペインティングの変遷をまとめて発表しました。

ここ数年、マイアミのNADAやニューヨークのThe Armory Showなど海外のアートフェアでの発表も続き、今年の秋にはサンフランシスコの新進気鋭のギャラリーであるAltman Siegel Gallery S/F(www.altmansiegel.com)にて個展デビューをします。

2004年に京都のスフェラ・ギャラリーで個展を開催して以来、関西での発表は4年ぶりとなるクサナギシンペイの新作シリーズに是非ご期待ください。