EXHIBITIONS

法貴信也

会期:2008年11月20日(木) – 12月27日(土)

この度、タカ・イシイギャラリーは、京都にて新たなスペースをオープンする運びになりました。

オープニング・エキシビションとして、11月20日(木)から12月27日(土)まで、法貴信也展を開催致します。つきましては お披露目を兼ね、下記日程にてオープニングレセプションを開催いたします。

11月20日(木) 18:00 – 20:00
〒600-8325 京都府京都市下京区西側町483番地(西洞院通六条下ル)
tel: 075-353-9807 fax: 075-353-9808

ご多用中とは存じますが、この機会に 是非 この新たな空間をご堪能いただけたら幸いです。
お繰り合わせのうえ、お気軽にご来場いただけますよう、一同、心よりお待ち申し上げております。

法貴信也
1966年生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻終了後、京都を拠点に活動を続ける法貴信也は、2004年、森美術館にて開催の「六本木クロッシング;日本美術の新しい展望2004」に参加し、2006年には 「rapt! – 20 contemporary artists from Japan」(Monash University Museum of Art、メルボルン)、2007 年には「『森』としての絵画:『絵』のなかで考える」(岡崎市美術博物館、愛知)に参加するなど、一貫して線描によるすぐれた描写力の作品を発表し、内外で活躍の幅を広げています。

法貴独自の絵画表現には、二つの要素を使って “フリーハンド”によるドローイングを描く手法があります。それは、「点(ドット)」と「線」から成るものであり、この線は「2本画」というものによって読み直され、展開されています。この2本画によって、大画面が可能になり、色の持ち替えによる線の多色化もより複雑なものとなり、またレリーフの絵画という今までにない絵画の可能性を見いだしています。

「線によって区切られることで生まれた面は、自然と重さや前後関係や動きというものに違いが出ます。」つまり、法貴はドットや線の密度による遠近によって、平面において「単層を単層のまま多層化する」画期的な試みを続けているのです。

本展におきましては、アルミニウム板に描かれた大型の油彩作品3点と大型のドローイング作品2点を展示致します。下書きをせずに描き進められてゆく、自立する線描の躍動感と美しさを、新しい展示スペースにて是非ご高覧下さいませ。