EXHIBITIONS

ゲイリー・ウィノグランド 「The Animals / Women Are Beautiful」

会期: 2013年12月7日(土)- 12月27日(金) *最終日は、18時終了
会場: タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(東京・六本木 AXISビル)

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、12月7日(土)から12月27日(金)まで、ゲイリー・ウィノグランド個展「The Animals / Women Are Beautiful」を開催致します。ゲイリー・ウィノグランドは、ロバート・フランクの影響を受けて1960年代前半からストリート・スナップと呼ばれる街頭での撮影を開始し、その後数十年に渡ってアメリカ写真界をリードした20世紀を代表する写真家です。本展では、ウィノグランドの代表作である『The Animals』(1969年)と『Women Are Beautiful』(1975年)の2つのシリーズより、70年代から80年代にかけて現像された写真作品約20点を展示致します。日本におけるゲイリー・ウィノグランドの個展は、本展が初開催となります。

-写真とは、フレームのなかでなにが起こりうるかを見つけることだ。4つの縁を付けただけで、変化が起こる。現実を変えることができるんだ。
-なにが撮られたのかということが重要なのではない。撮影されたものがどのように見えるかが問題なのだ。
-写真には物語などない。写真は、表面の光を写すにすぎない。

ゲイリー・ウィノグランド

ゲイリー・ウィノグランドは、1928年ニューヨーク生まれの写真家(1984年没)。 第二次世界大戦中空軍に所属していた時期に写真を始め、1947年にニューヨーク市立大学で絵画を、1948年にはコロンビア大学で絵画と写真を学びます。1951年にはニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチでアレクセイ・ブロドビッチのもとでフォトジャーナリズムを学びます。その後、『ライフ』『ルック』を中心に数多くのニュース雑誌やファッション雑誌にフリーランスとして寄稿しますが、1960年代に入るとロバート・フランク、ウィリアム・クラインらに影響を受け、次第に商業写真から疎遠になりました。ハンディタイプのカメラに広角レンズを使用し、ニューヨークの路上で被写体に至近距離まで接近しながらパンフォーカスで撮影するウィノグランド独自のスタイルは、整った構図やフレーミングといった既存の写真制度を破壊し、人間と人間、人間と動物、群衆とその背景などの被写体に瞬間的にあらわれる偶然の関係性や、それを通して見える1960-70年代のアメリカ社会そのものを鮮明に映し出しています。1966年には、1960年代以降の新しい写真動向を決定付けた重要な写真展である「コンテンポラリー・フォトグラファーズ 社会的風景に向かって」(ジョージ・イーストマン・ハウス、NY)にブルース・デイヴィッドソン、リー・フリードランダー、ダニー・ライアン、デュアン・マイケルズとともに出展。続いて1967年にMoMAで開催されたグループ展「ニュー・ドキュメンツ」にリー・フリードランダー、ダイアン・アーバスとともに選出され、日常性、私性を中心に置く新しいドキュメンタリーを提示する一群の写真家「コンテンポラリーフォトグラファーズ」の代表的存在として注目を浴びました。おもな写真集として『The Animals』(1969年)、『Women Are Beautiful』(1975年)、『Public Relations』(1977年)などがあります。

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