EXHIBITIONS

吉野英理香 「Digitalis」

会期: 2012年12月8日(土) – 2013年1月19日(土) [冬期休廊 12月28日 – 1月7日]
会場: タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(東京・六本木)
オープニング・レセプション: 12月8日(土)18:00 – 20:00

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タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、12月8日(土)から1月19日(土)まで、吉野英理香 個展「Digitalis」を開催いたします。2010年からカラー作品の制作を続ける吉野英理香は、翌2011年に作品集『ラジオのように』を刊行し注目を集めます。本展では、作品集の発表以後、2011年から12年にかけて撮影された最新作から約15点を展示予定です。

大島弓子を読んで一日過ごす。『ジギタリス』から―「ぼくも子供の時から裸眼で星はほとんどみえませんがね。目をつむったら見える星雲はあるんです。眠れない時無理に目をとじているとどこからともなくわいて出て消滅する不定形の発光体です。子供の頃ぼくはそれをよく観察しました。すると、ある一定の流れと形をもつものがあると分かったんです。ぼくはその一番でかい一番明るい星雲を“ジギタリス”と命名したんです」。ジギタリスは私の誕生日の花の名でもある。別名、キツネノテブクロ。メーテルリンクによれば「憂鬱なロケットのように空に突き出ている花」。

吉野 英理香

吉野英理香は、1970年埼玉県本庄市生まれ。1989年から写真の制作を開始し、1994年に東京綜合写真専門学校を卒業します。在学中には写真家・鈴木清らの影響を受けながら制作を続け、90年代半ば以降はいわゆるストリート・フォトグラファーとして、多数のモノクロ作品を発表してきました。2010年からはカラー作品の制作を開始。都心から関東北部で撮影される作品は、静謐ながらも見る者をその独特の作品世界に引き込む新たな魅力を湛えています。

主な個展として、「ICE Echo Wave」(銀座ニコンサロン/1995年)、「Enoshima Zero Meter」(Works H./1996年)、「Max Is Making Wax」(ビューイングルーム四谷/2001年)、「Eleanor Rigby」(横浜市民ギャラリーあざみ野/2008年)、「ラジオのように」(Port Gallery T/2011年)が挙げられ、「Eleven & Eleven: Korea Japan Contemporary Art 2002」(省谷美術館、ソウル/2002年)、「Black Out: Contemporary Japanese Photography」(ローマ日本文化会館/2002年、以後パリ、東京に巡回)、「Nonchalant」(4-Fギャラリー、ロサンジェルス/2004年) などのグループ展に参加してきました。