EXHIBITIONS

荒木経惟 「花緊縛」

会期:2008年5月25日(日) – 6月21日(土)
オープニング・レセプション:5月25日(日)16:00 – 17:00

タカ・イシイギャラリーでは、5月25日(日)から 6月21日(土)まで、荒木経惟個展「花緊縛」を開催致します。今年で12回目の個展となる本展では、2つのポジフィルムを組み合わせて1つのプリントに仕上げるという初の試みによる作品を発表致します。


実家の近所の浄閑寺、いわゆる投げ込み寺ね。子供の頃よく遊んだ馴染みのある場所なんだけど、そこで枯れかけた彼岸花を見つけたの。「これはすごい!」って、白バックを持ってって日が暮れるまで撮ったの。これが俺の花人生の始まりだね。
「ARAKI by ARAKI」2003年

緊縛
縛りでも「美学」があるっていうでしょ。達人の域に達した人の「亀甲縛り」とかさ。そういう完成度を写真に求めないわけ。縛るのでも、つたなくていいのよ。完成度を求めずに、「作品」にしないようにする。
縛るときは「肉体を縛るんじゃないよ。心を縛るんだよ」なんていってるけど、俺の縛りは縄抜け出来る縛りだからね。完成されてる必要がないんだよ。
「すべての女は美しい」2006年

「エロス(性/生)とタナトス(死)についていつも考えている」と荒木は言います。常にエロスとタナトスを表裏一体のものとして作品に抱え込む荒木は、本展にて、エロスとして“緊縛”を、タナトスとして“花”を用い、それらをひとつの作品のなかに共存させ、これまでに無いかたちで昇華させています。