EXHIBITIONS

五木田智央 「MOO」

会期: 2020年8月28日(金) – 9月26日(土)*8月28日(金)のみ12:00 – 16:00営業
会場: タカ・イシイギャラリー(complex665)

アポイントメント制にて開催。こちらからご予約下さい。
安心して作品をご覧いただけるよう様々な感染症対策を徹底しております。

タカ・イシイギャラリーは、8月28日(金)から9月26日(土)まで、五木田智央の個展「MOO」を開催いたします。タカ・イシイギャラリーでは3年ぶり5度目となる本展では、国内では初めて、カラーのペインティング作品を発表いたします。

五木田は作品集『ランジェリー・レスリング』(2000年)を発表以降、木炭やインクで描いたドローイングや白黒のグワッシュで描いたペインティング作品などで多くの鑑賞者を魅了してきました。海外においても活躍の場を広げ高い評価を獲得しながらも、自らの技術やスタイルにとどまることなく、常に新たな領域へと挑戦し表現の幅を広げています。モノクロームの作品に加え、これまでに青色の単色で描いた作品、ステンシルを用いた作品、コラージュや立体作品など、豊かな視覚言語によって多くの作品を生み出してきました。本年に入ってからはカラーの作品を本格的に制作し、3月にイタリアで開催された個展は、カラー作品のみで構成された初めての展覧会となりました。

本展「MOO」ではキャンバスにカラーのアクリル絵の具とパステルで制作した最新作のペインティング作品を発表いたします。五木田はこれまで、海外の古い雑誌や印刷物、写真などからインスピレーションを得て作品を制作してきました。今回発表する作品は、これまでと異なり参照元が存在せず、自らの記憶にあるイメージやこれまで描いてきた経験の蓄積、あるいは偶発的に生まれた形など様々な要因が交錯し合い、其々の絵画が現在の形に辿り着いています。柔らかな色調と独自のカラーパレットを用いて多様な画題が描かれた作品は、自由に軽やかな表現と豊かなテクスチャーを備え、作家のさらなる進化を窺い取ることができます。制作プロセスやマテリアルの変化によって、作品があらたな段階へと華麗に結実していく様は、同時に揺るぎなく作品の根底に存在する五木田の絵画の本質をいっそう際立たせ、見る者に印象強く語りかけます。この機会に五木田智央の最新作をぜひご高覧ください。

本展の開催にあわせ、展覧会カタログの刊行を予定しています。

五木田智央は1969年東京生まれ。90年代後半に鉛筆、木炭やインクで紙に描いたドローイング作品で注目を集め、2000年に作品集『ランジェリー・レスリング』を出版。ニューヨークでの展覧会を皮切りに、これまで国内外で多数の個展を開催。2012年にDIC川村記念美術館にて開催された 「抽象と形態:何処までも顕れないもの」展に参加し、2014年には同美術館にて個展「THE GREAT CIRCUS」、2018年4月には東京オペラシティ アートギャラリーにて個展「PEEKABOO」を開催している。『シャッフル鉄道唱歌』天然文庫刊(2010年)、『777』888ブックス刊(2015年)、『Holy Cow』タカ・イシイギャラリー刊(2017年)、『PEEKABOO』公益財団法人 東京オペラシティ文化財団刊(2018年)などの作品集、展覧会カタログを出版。現在東京を拠点に活動。

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協力: Matterport by wonderstock_photo