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ラリー・クラーク

「無題」 1963年 ゼラチン・シルバー・プリント

1943年米国オクラホマ州タルサ生まれ。63年から71年にかけて性行為・薬物・暴力に溺れる故郷タルサの友人達の日常を写真に収め、作品集『タルサ』(1971年)を出版。以来、『ティーンエイジ・ラスト』(1983年)など、一貫して衝動的な欲求に身を任せ自滅的な行為に明け暮れるティーンエイジャーを、共感溢れる視点から撮影した作品を発表。クラークはまた、物語(コンテンツ)を伝える別のメディアとして、80年代後半から90年代にかけて映像作品も手掛けており、1995年には初の監督映画「キッズ」を発表。その後も「ブリー」(2001年)、「ケン・パーク」(2002年)などを制作。2012年に6年ぶりの映画作品「マルファ・ガールズ」を発表。自身のウェブサイトから直接配信した本作は、第7回ローマ映画祭の最高賞「金のマルクス・アウレリウス賞」を受賞(2012年)。主な個展として、「Kiss the past hello」パリ市立近代美術館(2010年)、「Larry Clark: Tulsa, 1963-1971」ヨーロッパ写真館(パリ、2007年)、「パンク・ピカソ」ワタリウム美術館(東京、2004年)など。