EXHIBITIONS

ヘレン・ミラ 「Hourly directional field notation, Bretagne」

会期:2012年11月10日(土) – 12月8日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)

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タカ・イシイギャラリーは、ヘレン・ミラによる2度目の個展「Hourly directional field notation, Bretagne」 を開催いたします。ミラの作品は、これまで2005年開催のリサ・ラピンスキー、木村友紀とのグループ展「Set」(タカ・イシイギャラリー)および2009年開催の個展(タカ・イシイギャラリー京都)にて紹介され、本展は、東京・清澄のギャラリースペースにおける作家初の個展となります。近年ミラは、Bonner Kunsteverein(ボン、2011年)、KW Institute for Contemporary Art(ベルリン、2011年)、Haus Konstruktiv(チューリッヒ、2012年)にて展示された「gehend (Field Recordings 1-3)」、Universalmuseum Joanneum(グラーツ)の建物内部の壁面に直接描き込まれた作品「Farbenweg, indirekter」(2011年)、同様の手法でシカゴ大学にて展示された「Instance the Determination」(2006年)、リン・ヘジニアンによる後書きを含む「Cloud, the, 3」(JRP Ringier/Christoph Keller Editions刊、2007年)、ミネソタ – カナダ国境におけるGSA Art in Architecture(2010年)などのプロジェクトに取り組んできました。彼女の作品は、現在、第30回サンパウロ・ビエンナーレおよびLes Ateliers de Rennes(レンヌ)にて展示されています。

今回の展示作品は、ミラが最近のフランス・ブルターニュでのトレッキングを通じて制作したものです。このトレッキングでミラは、毎日7時間の行程を簡潔なメモとして記録し、これらのメモは最終的に16ミリ幅の綿布にタイプライターで打たれたテキストとして作品にまとめられました。1メートルの綿布は1時間の行程を象徴しています。ミラの現在の作品制作は、ある場所におけるトレッキングの成果が、次の場所での一連の展示作品と、さらなるトレッキングに繋がっていくという展示サイクルをとっています。作家は、日本滞在中の10月9日から11月6日まで西日本を旅し、次回別の場所で開催される展示に向けて作品制作を行いました。