EXHIBITIONS

伊藤存 「潮の動きとこだわりのない置き物」

会期:2011年7月9日(土) – 8月6日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)
オープニング・レセプション:7月9日(土)18:00 – 20:00

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タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)では、7 月 9 日(土)から 8 月 6 日(土)まで、伊藤 存「潮の動きとこだわりのない置き物」展を開催いたします。

 今度の展覧会では、1999年に一度制作した「しりとりおきもの」の続きと、最近始めている鉛筆のドローイングを同時に展示します。
 しりとりは最後に「ん」の付く言葉以外を、ずがいこつ>つくし>しこく、という様にしりとっていきます。「しりとりおきもの」とはこうやって、並ぶことになった様々な物(事)を言葉の状態から、おきもの化し、質量のある状態にする作業です。また、おきもの化することで様々な物(事)に平等に空間を共有させる事が出来ます。
 鉛筆のドローイングでは、潮の満ち引きの様子を、絵らしく、いらないと思ったものは省きつつ、わりと任意な手の動きで描いてみます。これは、周期的な潮汐に個人の(鉛筆の)時間を落とす作業でもあります。
 性格の異なるこの2つが同時にあると場はたいへんへいたんになるし。

伊藤 存

本展では、伊藤の造語である「しりとりおきもの」という名の粘土で作られた置き物が並び、壁にはモノクロームの鉛筆画が展示されます。ここ数年の展覧会では、布に刺繍を施した作品をはじめ、アニメーションや小さな立体作品を比較的多く発表しましたが、今回は「置き物と鉛筆画」という新しい試みに取り組んでいます。さらに、今年は MOCA Taipei(台北)でのグループ展、水戸芸術館現代美術ギャラリー(水戸)での「カフェ・イン・水戸 2011」展、国立国際美術館(大阪)で開催される「世界制作の方法」展に参加いたします。

展覧会情報:
■「Invisibleness is Visibleness – International Contemporary Art Collection of a Salaryman- Daisuke Miyatsu」展
会期:2011年7月8日~9月4日
会場:MOCA Taipei / Museum of Contemporary Art Taipei(台北)
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■「カフェ・イン・水戸 2011」
会期:2011年7月30日~10月16日
会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー、広場(水戸)
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■「世界制作の方法」展
会期:2011年10月4日~12月11日
会場:国立国際美術館(大阪)
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