EXHIBITIONS

津田直 REBORN 「Tulkus’ Mountain (Scene 1)」

会期:2012年6月8日(金) – 7月14日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー京都
オープニング・レセプション:6月8日(金) 18:00 – 20:00

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タカ・イシイギャラリー京都では6月8日(金)から7月14日(土)まで、京都初個展となる津田直の展覧会を開催致します。
本展では、ヒマラヤの王国・ブータンにて撮影された「REBORN」シリーズより未発表作を含む十数点のカラープリントを展示致します。仏塔、濃霧に佇む立ち木、深奥に暮らす僧侶のポートレイトなど、仏教圏を舞台とした写真作品を発表します。
津田は「仏教の原点が文化として残っている」というブータンの地で僧院を転々としながら、トゥルクと出会い、仏教の原点と信仰の在り方についてその土地で見た原風景をフィルムに刻んできました。
2010年に始まった「REBORN」シリーズは、「トゥルクの山」と名付けられた第一章に続いて、今後さらに数年間かけて仏教圏を訪れ、全体像が完成していきます。(*トゥルクとは、輪廻転生を信じるチベット仏教圏において「化身」を意味する言葉で、すなわち「転生僧」を表します。) 津田はファインダーを通して古代より伝わる「人と自然の関わり」を翻訳し、その土地の記憶を太古の時間まで辿って「時空を超えたイメージ」へ、そして「イメージの起源」へ近づこうと果敢にシャッターを切り続けていきます。
京都で発表される「REBORN」シリーズの新たな試みにどうぞご期待ください。

【津田直 略歴】
1976年神戸生まれの写真家。2001年よりランドスケープの写真作品を撮り続けている。主なシリーズに「近づく」(2001-2004年)、「漕」(2005-2009年)、「SMOKE LINE」(2008年)、「果てのレラ」(2009年)などがある。自然を捉える視線のユニークさや「写真と時間の関係」というテーマへの真摯な取り組みで、新たな風景表現の潮流を切り開く新進の写真家として注目されている。2010年に芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)受賞。
主な作品集に『漕』(主水書房2007年)、『SMOKE LINE』(赤々舎2008年)、『近づく』[増補版](AKAAKA + hiromiyoshii 2009年)、『Storm Last Night』(赤々舎2010年)などが挙げられる。

協力:hiromiyoshiiroppongi