[English Japanese]

Exhibition

スレイター・ブラッドレー『Uncharted Settlements』展


"Uncharted Settlements I", 2005
183 x 244 cm
Chromogenic print
Edition of 3


"Uncharted Settlements IV", 2005
102x 152 cm
Chromogenic print
Edition of 3


"Uncharted Settlements VI", 2005
102x 152 cm
Chromogenic print
Edition of 3


"Uncharted Settlements VIII", 2005
102x 152 cm
Chromogenic print
Edition of 3

2005年11月11日−12月10日

タカ・イシイギャラリーでは11月11日から12月10日まで、ニューヨークを拠点に活躍するスレイター・ブラッドレーの日本初となる個展『Uncharted Settlements』を開催致します。ブラッドレーは近年、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク/2005年)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリッド/2005年)、ホイットニー美術館(ニューヨーク/2002年)など、さまざまな場所で個展やグループ展に参加しています。彼はグループ展『Study』(タカ・イシイギャラリー/2003年)にて初めて日本に紹介されました。それ以前には、1998年に村上隆率いるヒロポン・ファクトリーとの共同製作で、ビデオ作品『Take me home forever and ever』を公開しています。

ブラッドレーの作品において重要な位置を占めるのが、彼とうり二つの友人、ベンジャミン・ブロックとのコラボレーションによって生まれた写真と映像です。この共同作業においてブロックは、ブラッドレーのドッペルゲンガーとして振る舞います---これは、ブロックがブラッドレーの宣伝資料に彼として登場したことに始まりましたが、後にブロックは、ブラッドレーが重要とする文化的アイコンを演じるようになりました。ブロックが演じたアイコンには、ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスとニルバーナのカート・コバーンという二人の独立系ロック・ミュージシャンや、世間に偏在する存在としてのマイケル・ジャクソン、といった人物が含まれています。ここで重要なのは、彼ら文化的アイコンが、その公共性が主な要因となって、後に自壊の運命を辿ったということです。カーティスとコバーンの場合は早過ぎた名声を手に入れた後に自殺を遂げ、マイケル・ジャクソンは常にメディアの渦中にありながら、ポップ・アイドルから見世物へと絶え間なく変貌し続けてきました。ブラッドリーは、こうしたアイコンたちそれぞれの時代背景に見合った機材や手法を用いて映像を製作しました。出来上がった作品は、一連の写真と共に『ドッペルゲンガー三部作』として発表されています。

今回タカ・イシイギャラリーでは、『Uncharted Settlements』と題された一連の新作をすべて公開致します。このシリーズは、6つの大判写真と一編の映像、そして箱に入ったポートフォリオで構成されます。 『Uncharted Settlements』は、スター・ウォーズ最終作を記念して開催されたファン集会『Celebration III』に参加したブラッドリーとブロックの記録として存在します。記録の中で、アーティストと彼のドッペルゲンガーはスター・ウォーズの衣装に身を包んで写真を撮り、フィルムを回しながら、新しい友達を作ります。その姿は、スター・ウォーズ・ファンである他の参加者たちの行動と何ら変わらないように見受けられます。ブラッドレーはこのシリーズで、メディアを介してのみ存在するアイデンティティーをさらに探求しています。ブロック以外のキャスト---中にはブラッドレー自身も含まれています---が加わることで、このプロジェクトは一層複雑化していくのです。

タカ・イシイギャラリー
プレス担当:藤林智子 展覧会担当:ジェフリー・イアン・ローゼン
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